京都〈ゆうゆうの里〉(京都府宇治市)の認知症サポーターキャラバンのキャラバン・メイト※が、令和4年3月11日(金) 滋賀県立大津高等学校 家庭科学科2年生の生徒79名を対象に「認知症サポーター養成講座」を行いました。この講座は、滋賀県立大津高等学校、大津市役所健康保険部長寿政策課からの依頼を受け、実施致しました。
「認知症サポーター養成講座」は、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対して、できる範囲で手助けする認知症サポーターを養成することを目的に、実施しています。
当日の講義では、日本全体や大津市の高齢化問題について、講義を行いました。さらに認知症当事者の声を聞いてもらい、「認知症サポーターとなった私たちができること」を話し合いのテーマにグループワークを行いました。
グループワークの発表では、「認知症の人に関わるときには優しく、その人の人格を守りながら、持ちうる能力を奪ってしまわないように、できることを大切にサポートしたい。」、「認知症でも、できることがたくさんあるということを知った。認知症の人が成功したことを大切に、次もできると自信を持ってもらえるように優しく関わり、サポートしたい。」などの意見がありました。
今回の講義では、「認知症サポーター養成講座」に加え、当施設の栄養士が「食事」の観点から、「今日からできる認知症予防対策」の講義を行いました。メモを取る生徒が多く、関心が高いことが伺えました。
今後も、京都〈ゆうゆうの里〉では、介護・福祉の理解を深める取り組みや認知症サポーター養成講座等、社会貢献事業に力を入れて取り組んでまいります。
※認知症サポーターキャラバンでは、厚生労働省の「認知症を知り、地域をつくるキャンペ―ン」の一環として、「認知症サポーターキャラバン事業」を実施しています。「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症になっても安心して暮らせるまちを目指しています。
認知症に関する普及啓発を通じて、社会全体で認知症が身近な病気であることを確認するとともに、認知症高齢者等に優しい地域づくりを加速に繋げるため、地域の実情に応じた認知症サポーターの養成の取り組みを推進するものです。令和3年3月末現在、全国で、のべ約1300万人が認知症サポーターになっています。